みかんを見ると当たり前のように感じるオレンジ色。
でも「なぜオレンジ色なの?」と聞かれると、意外と答えられないものです。
実はその色には、植物の色素と気温の変化が深く関わっています。
この記事では、みかんがオレンジ色になる仕組みをはじめ、レモンが黄色い理由、
ブラッドオレンジが赤い理由、そして柑橘類の色素に期待できる健康効果まで、
まとめてわかりやすく解説します。
みかんを見ると当たり前のように感じるオレンジ色。
でも「なぜオレンジ色なの?」と聞かれると、意外と答えられないものです。
実はその色には、植物の色素と気温の変化が深く関わっています。
この記事では、みかんがオレンジ色になる仕組みをはじめ、レモンが黄色い理由、
ブラッドオレンジが赤い理由、そして柑橘類の色素に期待できる健康効果まで、
まとめてわかりやすく解説します。
1.みかんがオレンジ色になる2つの理由
2.みかんのオレンジ色をつくる色素「カロテノイド」とは
3.気温低下がみかんのオレンジ色を引き出す
4.レモンが黄色い理由はみかんと異なる?
5.ブラッドオレンジが赤い理由はアントシアニン
6.柑橘類に含まれる3つの色素に期待される健康効果
7.みかんを食べ過ぎると手がオレンジ色になる理由
8.みかんの色の濃淡は美味しさに影響する?
9.柑橘類の色への理解、深まりましたか?
10.伊藤農園での柑橘の取り扱い
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上記、テキストをクリックすると項目にジャンプします。
みかんがオレンジ色になる理由は大きく2つあります。
どちらか一方だけではなく、この2つが重なることではじめてあの鮮やかなオレンジ色が生まれます。
みかんの果皮にはもともとオレンジ色の色素「カロテノイド」が蓄積されています。
夏の間は緑色の色素「クロロフィル」がカロテノイドを覆い隠しています。
秋冬になり気温が下がり、クロロフィルが減って緑色が薄れることに加え、成熟に伴って
カロテノイドがさらに蓄えられ、オレンジ色へと進むのです。
カロテノイドは果物や野菜に多く含まれている天然の色素(しきそ)成分で、自然界に750種以上
存在するといわれています。
カロテノイドは、発がん抑制作用や免疫力を高める作用、生活習慣病のリスクを軽減する可能性が
報告されています。
人間がふだんの食事から取り入れ、血の中に存在している主なカロテノイドは以下の6種類です。
●リコペン
●α(アルファ)-カロテン
●β(ベータ)-カロテン
●ルテイン
●ゼアキサンチン
●β(ベータ)-クリプトキサンチン
このうち「βクリプトキサンチン」がみかんには特に豊富に含まれており、鮮やかなオレンジ色を生み出しています。
日本人はβクリプトキサンチンの多くをみかんで摂取するとされており、みかんは日本人にとって大切な
βクリプトキサンチン供給源といえるでしょう。
みかんの色づきは気温と密接に関係しています。
秋冬に夜温が下がると色づきが進みやすくなります。反対に高温が続くと、果皮の着色が遅れること
気温低下がみかんのオレンジ色があります。
昼夜の気温差が大きい産地ほどクロロフィルの分解が促進され、鮮やかなオレンジ色に
仕上がりやすいとされています。
気温が高い状態が続くと収穫期でも果皮が黄緑色のままになることがあります。
農家が色づきをコントロールする際も、気温の管理が最も重要な要素とされているのです。
レモンが黄色い理由も基本的にはカロテノイドによるものです。
ただしレモンの場合は、みかんに多いβクリプトキサンチンではなく、ルテインやβ-カロテンなどの
複数のカロテノイドの代謝が関与しているとされます。
レモンも未熟なうちは緑色で、熟すにつれてクロロフィルが分解されてカロテノイドが
目立つようになり、黄色に変化します。
市販のレモンが緑色の状態で売られることがあるのは、輸送中に追熟させるために早め
に収穫されるためです。
産地で完熟したレモンは、より濃い黄色をしています。
ブラッドオレンジの果肉や果皮が赤〜濃紫色になる理由は、カロテノイドではなく
「アントシアニン」という別の色素によるものです。
ブラッドオレンジはこのアントシアニンを豊富に含んでいる影響で、赤~濃紫色になるのです。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、活性酸素を無害化する抗酸化作用があり、
動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つとされています。
ブルーベリーや赤ワイン・紫キャベツにも含まれています。
アントシアニンは低温条件下で生成が促進される色素であり、同じ木から収穫しても
果実の位置や日当たりによってブラッドオレンジの赤みの度合いは変わることがあります。
ブラッドオレンジの詳細については、下記でも紹介しています。あわせてご覧ください。
みかんに豊富に含まれるカロテノイド色素「β-クリプトキサンチン」は、強い抗酸化作用を
持つことが知られています。
この抗酸化作用により、活性酸素による細胞へのダメージを軽減する働きが期待されており、
加齢に伴うさまざまな疾患の予防や美肌への貢献が注目されているのです。
静岡県浜松市北区(旧・三ヶ日町)は国内有数のみかんの産地であり、住民のみかん消費量が
全国的に見ても非常に高い地域として知られています。
この地域の住民を対象に実施された疫学調査(三ヶ日町研究)では、血中のβ-クリプトキサンチン濃度
が高い人ほど、以下のリスクが有意に低いことが明らかになりました。
●飲酒による肝機能障害のリスク
●高血糖による肝機能障害リスク
●動脈硬化のリスク
●インスリン抵抗性(インスリンの働きが悪くなること)のリスク
●閉経後の女性における骨粗しょう症のリスク
●メタボリックシンドロームのリスク
●喫煙・飲酒による酸化ストレス
以上のように、β-クリプトキサンチンの継続的な摂取が様々な健康リスクの低減に寄与する
可能性が示唆されました。
現在も研究や検証が進められていますが、日常的にみかんを食べる習慣が健康維持に貢献する
可能性は、科学的な観点からも注目に値すると言えるでしょう。
β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、視機能の維持や皮膚・粘膜の健康維持
に関与するとされています。
また、β-カロテンには抗酸化作用があり、活性酸素による酸化ストレスを抑える可能性について
研究が進められています。
ただし、β-カロテンのサプリメントを大量摂取した場合、特に喫煙者では健康リスクの増加が報告
されているため、過剰摂取には注意が必要です。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、ブルーベリーやカシス、紫いもとともに
ブラッドオレンジに含まれています。
抗酸化作用を持つことが知られており、活性酸素による酸化ストレスの軽減に関する
研究が行われています。
また、眼精疲労の軽減や視機能の維持との関連についても研究されています。
一部の研究では、パソコンやスマートフォンの長時間使用による目の疲労感を軽減する
可能性が示唆されていますが、視力そのものを改善する効果が十分に確立されている
わけではありません。
通常の食品から摂取する範囲では安全性は高いと考えられていますが、サプリメントの
過剰摂取については注意が必要です。
柑橘類の色素についてここまで健康との関わりを紹介してきましたが、「色」といえば、
みかんを食べると手足が黄色っぽくなる現象を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実はこれも、みかんに含まれるカロテノイド色素が関係しているのです。
みかんを大量に食べ続けると、手のひらや足の裏が黄色っぽくなる現象は「柑皮症」
と呼ばれるもので、カロテノイドが皮下脂肪に蓄積することで起こるとされています。
カロテノイドは脂溶性のため体内に蓄積しやすく、特に皮下脂肪の多い手のひら・足の裏・鼻のまわり
に色が出やすいといわれています。
発症には個人差が大きく、食べる量や体質、代謝の違いによって現れ方は一概には言えません。
一般的には健康への悪影響はないとされ、摂取量を減らすことで徐々に自然改善することが多いようです。
なお、白目まで黄色くなる「黄疸」とは異なる症状ですが、気になる場合は医療機関に相談するようにしましょう。
色と美味しさの関係についても、気になるところですよね。
みかんの色づきが悪く青いままになる主な原因は気温です。
収穫期でも気温が高いとクロロフィルの分解が進まず、果皮が緑や黄緑のままになることがあります。
ただし色が薄くても糖度は十分に高い場合があるため、色だけで美味しさを判断するのは禁物です。
色が濃いみかんは、カロテノイド色素が多く蓄積し、熟度が進んでいる可能性が高いため、甘みの目安
の一つとされています。
また、おいしいみかんを選ぶポイントとして、次のような特徴がよく挙げられます。
表面の油胞(小さな粒)が細かく密集しているものは、果肉がよく発達している傾向が
あるとされています。
同じサイズで比較した場合、重量感のあるものは果汁が多く、ジューシーな傾向があると
いわれています。
ヘタが細く小さいものは、糖度が高い傾向があると経験的に語られることがあります。
ただし、品種や栽培条件、収穫時期による違いも大きいため、必ずしもすべてに当てはまる
わけではありません。
みかんがオレンジ色になるのは、カロテノイドという色素と、気温低下によるクロロフィル
の分解が組み合わさった結果です。
レモンの黄色も、成熟に伴うクロロフィルの減少とカロテノイドの関与によるものです。
また、ブラッドオレンジの赤色は、アントシアニンというポリフェノール色素によることを
紹介してきました。
これらの色素には抗酸化作用や骨・目・血管の健康への効果が期待されており、柑橘類の色
には見た目の美しさだけでなく栄養の豊かさも込められています。
ぜひ当サイトで、色鮮やかな柑橘をお選びください。