みかんな豆知識

農業用ドローンって?

ここ最近、自分たちの日常に当たり前のように存在するようになっている『ドローン』。
皆さんが知っているドローンといえば 大体が撮影用の意識があるかと思います。

しかし ここ数年でドローンを農業に活用していく、いわゆる『産業用ドローン』の導入が進んでいます。
この伊藤農園でもみかんの栽培ではあまり事例がない中、先駆けて『産業用ドローン(産業用マルチローター)』を導入しています。

今回は、どんなドローンを導入しているかをご紹介します。

https://www.dji.com/jp/phantom-4より引用
https://www.dji.com/jp/phantom-4より引用

まずはこちらの【Phantom(ファントム)】
撮影であったり園地の状態確認に使用します。

もうひとつはこちら。

AGRAS MG-1
AGRAS MG-1

約10リットルの農薬や肥料などを搭載し、最高時速約20kmでの散布が可能。
このため、1フライトで最大1ヘクタールという広い面積に効率的に散布が行なえます。

世界最大手ドローンメーカーDJIによれば、地上で人が作業する場合の40〜60倍の速度で散布を完了できるそうです。

しかし、このようなドローンをどこで使っているのか?
ご説明いたします。

伊藤農園では11haもの園地(有田市のなかで最大)があり
その園地がどんな状態なのかを確認に行った際、畑の中を練り歩いて確認しています。

広大な園地をひたすら練り歩くのですから、一日なんかで到底回れません。

この写真は園地のほんの一部です・・・。
この写真は園地のほんの一部です・・・。

そこで、Phantom(ファントム)の出番。

産業用ではなく撮影用のドローンを使って園地の上を飛行させて状態を確認していきます。
空中ですので基本障害物もないのでスイスイーと飛行できます。

園地に異常があればそのドローンで写真に収めることもできます。
これによってスムーズに作業が進みますし、小人数で行うことが可能です。

園地の確認だけではありません。
みかんの収穫において、農薬散布は欠かせないといっては過言でもありません。
農薬散布は時間と労力はがかかる作業で防護服、防護マスクを装着しておこないます。
これを年に数回行い、時には夏の暑い中で行うものですからつらい作業です。

そこで、先程紹介したMG-1の出番です。
そこで、先程紹介したMG-1の出番です。

これをドローン(マルチローター)で行うことによって10aの園地を1人で90分かかる作業が15分に短縮されました。
しかし、段々畑で運用するのでかなり手こずりMG-1の本来の性能が発揮できておらず課題が盛り沢山・・・。

日々勉強です。

さらにもうひとつ気になるのは「免許(資格)っているの??」という点です。

まるでラジコンのよう!?
まるでラジコンのよう!?

現在の日本ではドローンを操縦するにあたっての免許は存在しませんが航空法によるルールが存在します。
ドローンには二種類があり、総重量が200g未満か以上かで分かれます。
200g未満のドローンの場合、一般的にトイドローンと言われているは航空法の対象になりません。

200g以上、テレビでよく見かける空撮用のドローンは航空法の対象になります。
・ドローンを飛行させてはいけないエリア
・夜間やイベントなどで飛行させると違法
・人や物から30m以上離さないといけない
などなどの法律があり、守らないと罰金を払わらないといけないです。
航空法さえ守れば、だれでも操縦できます。

産業用ドローン(農薬散布ドローン)を操縦する場合、農林水産航空協会が運営している認定資格必要になります。

伊藤農園では四名の資格保有者がいます。さらにその資格は機体ごととなっております。
しかし、産業用マルチローター技能認定証という資格をとることができたからといって、すぐにドローンで農薬散布することができるというわけでもなく、
農薬散布は航空法下での「危険物輸送」、「物件投下」にあたるため、産業用マルチローターで農薬散布を行う場合は、飛行申請書を提出し国土交通省の承認を取得する必要があります。

通常、許可申請は産業用マルチローターを操縦するオペレーターが直接、国土交通省(実際にはその地域の航空局)に申請を行います。国土交通省へ農薬散布飛行許可を飛行の2週間前までに提出する必要があるので、注意が必要です。
また、国土交通省だけでなく農林水産省へ「空中散布等における無人航空機利用技術指導指針」に則った計画書を前月までに各地区協議会を通じて提出する必要もあります。少し面倒そうに感じますが、農薬散布の場合、同協会教習所の代行申請も可能です。
技能認定を受けた教習所でも行ってくれますし、代行業者も存在します。そこに散布計画や代行書類を提出することで、あとは代行してくれるというシステムです。

なんだか少し難しい話になってきましたね。
なんだか少し難しい話になってきましたね。

最新の技術を取り入れていますが、今後の課題は盛沢山。

まずは園地の改造が必要です。
木の大きさをそろえ、園地の周りが林に囲まれているなら園地から数メートルを刈りこむ。
オペレーターの安全な足場、動線を確保する。などを行いスムーズな飛行をさせるために園地の改造が必要不可欠です。

さらにもうひとつ、水稲ではいくつも事例がありますがみかんの場合事例がない状況でのスタートです。
ましてや段々畑ときたものですから高度な操作技術が求められます。
とにかく経験を積み、また、データーをとりながら確実なものにしていく。

そうして、これからの農業の未来に貢献しくことを目標に、今日も和歌山有田で頑張っています。
今年も美味しいみかんが育ちますように・・・。

おしまい
おしまい