みかんな豆知識

伊藤農園とキウイ

和歌山県とキウイフルーツ

適度な甘みと酸味で人気のフルーツ、キウイフルーツ。
伊藤農園では今年からキウイフルーツの栽培を開始しました。
「キウイって国内でも栽培されているの?」って思いませんでしたか?

正直国産のキウイってあまり馴染みないですよね。
キウイの本場といえばニュージーランドが挙げられますが、
実は意外と和歌山県はキウイの生産量が多いんです。

1位は愛媛県の6000t、
2位は福岡県の5230t、
3位が和歌山県の3040tとなっており、
日本で3番目にキウイが生産されている都道府県となっています。

その後は4位神奈川県、5位静岡県と続いていきます。

*引用:政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)

ここであることに気づきませんか?
そう、みかんの生産が盛んな地域が多いんです。
じゃあ、キウイって柑橘類なの?

そんな疑問にお答えしていきたいと思います。

キウイって柑橘類なの?

キウイはマタタビ科の植物です。
また、つる性で他の植物に巻き付いて生育します。

キウイフルーツの葉は寒さにあうと落葉する落葉樹の仲間で
みかんのような常緑果樹とは性質が異なります。

結論としてはキウイは柑橘類ではないといえます。

柑橘の生産地で栽培が盛んな理由

では、なぜ性質の異なるキウイフルーツが柑橘の生産地での栽培が盛んになったのでしょう。
大きな理由は柑橘の過剰生産に苦しむみかん農家が転換作物として選んだのがキウイだったのです。
みかんは水はけのいい所、乾燥を好む作物です。

一方でキウイは乾燥しにくい土地でも十分に育ちます。
みかんの品質があがりにくい土地でもキウイなら安定して栽培ができました。

また、キウイの交配作業や選定作業の時期がミカン栽培の繁忙期と重なりにくいというポイントも転換作物として選ばれた要因のようです。
さらにキウイの原産は実は中国でそのなかでも揚子江流域を原産としています。

この地域は雨が比較的多い地域で同じような気候の日本でも栽培しやすい果実でありました。

伊藤農園とキウイ栽培

伊藤農園でも今年の2月から広さ2反ほどの畑でキウイ栽培を始めています。
キウイは柑橘とは性質が異なるので、栽培の手間も少し違います。

柑橘は生理落下といって勝手に要らない実は落ちてくれるのですが、
キウイはそのような性質がありません。

なので、柑橘よりもよりしっかりと摘果(果実を間引く作業)や摘蕾(つぼみを間引く作業)が必要になります。
また、栽培も棚の上で行っているので作業は常に首を上げて上むきになります。
とても生産するのが大変な果物なのです。


キウイを使った加工品

伊藤農園ではキウイを使った加工品も販売しています。

キウイジャム

キウイの酸味・甘みが程よく感じられるジャムです。キウイと粗糖だけで作っているので自然なキウイの風味が存分に味わえます。

キウイジュレ

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キウイの酸味、甘さが感じられ、
種の食感が面白い新感覚のジュレです。
ビンタイプのジュレなのでギフトにもぴったりです。