みかんな豆知識

「清見」は多くの品種の生みの親!

和歌山県は温州みかんの全国収穫一位の大生産地として有名です。
和歌山県の中でも伊藤農園がある有田市は、町中で「有田みかん」を栽培・収穫しております。収穫時期である11月-1月頃は町中、みかんであふれた景色と香りがいっぱいになります。

また温州みかん以外の柑橘もたくさん収穫されています。
実際に「八朔」も和歌山県が全国収穫量一位の柑橘です。

更に近年は交配によって多様な品種が生まれております。
その中でもアメリカのオレンジと日本の温州みかんを交配して作った「清見」は現在、人気となっている多数の品種の生みの親となっております。

日本では「温州みかん」以外に人気のある柑橘類の一つとなっております。
実際に伊藤農園のジュースのラインナップの中でも「きよみしぼり」は非常に人気の商品です。

それでは「清見」を元にどういった人気の品種が誕生してきたのか、見ていきたいと思います。
まず代表選手として、「はるみ」・「不知火」があります。
どちらも春の時期に収穫される、人気の柑橘です。
皆様も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
はるみ・不知火ともに、「清見」と「ポンカン」を交配してできた柑橘です。
そのことから、「はるみ」と「不知火」は兄弟はたまた姉妹関係にあるとよく言われたりします。そんなことを考えながら、食べ比べてみるのもおもしろいですよ。

次にご紹介したいのは「せとか」です。
せとかも急激に知名度を上げている人気の春柑橘です。
せとかは濃厚な甘味を持った「みかんの大トロ」とも言われております。
和歌山でも収穫量が増えております。伊藤農園でも収穫の時期には取り扱いがございますのでぜひともチェックしてみてください。

せとかは「清見」に「アンコール」を交配したものに、更に「マーコット」を掛け合わせて誕生しました。
アンコールは「キング」と「地中海マンダリン」を掛け合わせたもの、「マーコット」はアメリカで育成されたみかん類のオレンジ類の交雑種です。

そのほかにも清見を起源としまして、「はれひめ」・「津之香」・「春峰」・「麗紅」など様々な柑橘が登場しています。
今後も清見を起源とした新しい人気の柑橘が出てくるでしょう。
更には清見から生まれた子たちも活躍してきているので、
そろそろ孫世代も活躍してくるかも!?

和歌山でもどんどん新しい品種が生産されてきているので、伊藤農園でも今後、皆様にご紹介していけると思います。
またおもしろい品種が出てきましたら、こちらのみかんな豆知識の方でもお知らせしていきたいと思います。

味、名前ともにこれからどんな柑橘が出てくるか楽しみですね!