みかんな豆知識

伊藤農園の有田みかんシュトレン~ 今日よりも明日、明日よりも明後日 ~

クリスマスが近づくと、クリスマスケーキと並んで見かけるようになったシュトーレン(シュトレン)。
最近日本でもブームの兆しです。

様々な有名店がシュトーレン(シュトレン)を扱っていますがまだみんなが知っているわけではなく、ありきたりなクリスマスケーキではない素朴で大人な雰囲気と、ちょっとした特別感が人気のようです。

日本ではあまり馴染みがないかもしれません。
日本ではあまり馴染みがないかもしれません。

シュトーレン(シュトレン)とは、ドイツ発祥のクリスマス菓子でゴツゴツとした見た目が特徴です。
表面についている白い正体は、お砂糖。

たっぷりのバターが練りこまれた生地にはドライフルーツやナッツが入っており、
クリスマス限定の特別なパン菓子です。

シュトーレン(シュトレン)の表面にまぶされている砂糖で外見が白く見え、その白い砂糖が布にくるまれた幼子イエスのようだと言われ
司教に贈ることが相応しいとされていたようです。

クリスマス前の4週間をアドベント(ラテン語で到来という意味)といい、この各週末にお祝いをします。
4週間前から食べ始め、クリスマスの日に食べ終わるようシュトレンを薄く切り少しずつ食べていくのが伝統的な食べ方です。

断面の見た目が坑道に似ていることから、ドイツ語で坑道を意味する『シュトレン』となったそうです。
日本国内では一般的に『シュトーレン』と呼ばれていますが、
発祥の地ドイツ語の発音としては『シュトレン』が正しいんだそう。

発音は「ト」にアクセントをつけるのがポイント!
発音は「ト」にアクセントをつけるのがポイント!

シュトーレン(シュトレン)の歴史はとても古く1329年まで遡り、
ドイツのナウルムブルクという都市で誕生したのが始まりです。
元は"クリスマスの贈り物"として、司教に献上されていました。

当時は宗教の教えなどもありバターを使用しない"あまり美味しくない"シュトーレン(シュトレン)でしたが、
1491年に教皇イノセント8世がバターの使用許可をローマ法王から引き出しました。
それ以来、現代のシュトーレン(シュトレン)に限りなく近い状態となり、糖漬けナッツやフルーツをたくさん練りこんだ
クリスマスのお祝いのお菓子へと変化していきました。

日本にシュトーレン(シュトレン)がやってきたのは1969年のこと。
福岡県の老舗和菓子メーカー千鳥饅頭総本舗の先代社長原田光博さんが
ドイツ・ハンブルグにベーレント菓子店の菓子修行を終えた際に、門外不出のレシピを特別に伝授され
そのレシピをもとに商品化したのが始まりとされています。


生地作りは小麦粉にイースト、自家培養した酵母を加えて発酵だねを作るところから始まります。
バターや小麦粉を加えてよく練りこみ、漬け込んだドライフルーツやナッツを練り込んだものが一般的です。
ドイツではアーモンドパウダーを練り込んだマンデルシュトレンやチーズ製品を練り込んだクワルクシュトレンなどがあります。


伊藤農園のシュトーレン(シュトレン)は、伊藤農園と同じ和歌山有田にある、
ドイツパン・フランスパンを中心としたベーカリー ベッカライ ビス・バルトさんに作ってもらいました。

おしゃれな店内にはデニッシュをはじめ美味しそうなパンがズラリ。
おしゃれな店内にはデニッシュをはじめ美味しそうなパンがズラリ。

リキュールに付け込んだドライみかんとドライ不知火が練り込まれ
柑橘農園ならではの"みかんパウダー"も使用しているのでみかんの風香味が素晴らしいシュトーレン(シュトレン)に仕上がっています。

みかん粉末入りなので捏ねている段階では生地はほんのり黄色!
みかん粉末入りなので捏ねている段階では生地はほんのり黄色!

ドライフルーツの中でも、レーズンが苦手な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、"有田みかんシュトーレン(シュトレン)"はレーズンなどのドライフルーツが苦手な人でも食べることができます。

日に日に味が馴染んでいくので、ただのみかんのパウンドケーキでは味わえない一味違った楽しみ方ができることも魅力。


乾燥させずに美味しく食べる秘訣は、最初にど真ん中から切って左右に向かって薄くスライスして食べ進めること。

保存する際は左右の断面をぴったりと合わせて保存することで、断面が空気に触れる面を少なくし乾燥を防ぐことができます。
カットの厚みは1cm程度が一番美味しく食べられる厚みです。

さらに大人な食べ方を楽しみたい方は、ホットワインと一緒に召し上がるのがおすすめ。
伊藤農園の有田みかんシュトレンと相性もよくクリスマスムードも満喫できるかもしれません。

ただのホットワインじゃなく、"みかんホットワイン"でさらに特別感を出せますよ。

輪切りみかんをそえると見た目もさらに華やぎます。
輪切りみかんをそえると見た目もさらに華やぎます。

【簡単 "みかんしぼり"のあったかみかんワイン】
○材料(2杯分)
•赤ワイン:300cc
•伊藤農園のみかんしぼり:100cc
•お好みで:みかんのスライス、シナモンスティック、はちみつ

○作り方
1.小さめの鍋に赤ワインとみかんしぼりを入れてよく混ぜます。
2.中火にかけて沸騰直前に火を止めて完成。
3.お好みでみかんのスライスやシナモンスティック加えると、より風味が広がります。
甘みが足らない場合は、はちみつを加えてもおいしいです。

電子レンジで温める場合は材料の1杯分の量を耐熱カップに入れて、1分くらい加熱しまします。
少しかき混ぜてアルコールが落ち着いてからお召し上がりください。


みかんの季節だからこそ食べることができる、
特別な有田みかんシュトーレン(シュトレン)を食べながらクリスマスを楽しみに待ちましょう!