みかんな豆知識

おいしいみかんの見分け方

皆さんみかん選びで失敗したことはありませんか?

スーパーで買ったみかんが甘くなかったり、酸っぱかったり、水っぽかったり・・・
残念な思いをしたことがあるかもしれません。

しかしこの記事を読んだあなたは超ラッキー!
これからは、はみかんを見ただけで超能力者のようにその味を言い当てられるようになる・・・かも!?

みかんの本場有田で育ち、選果場で数千万個のみかんを選別し鍛えられたわたしのみかん識別能力をすべて出し切って皆さんに「おいしいみかんの選び方」をお教えします!

生まれも育ちもみかんの本場有田!みかんの味には厳しいです!
生まれも育ちもみかんの本場有田!みかんの味には厳しいです!

まず、みかんの味は時期によって変わります。

みかんの味は主に甘みと酸味のバランスで決まります。
みかんには色んな品種があってそれぞれ味が違うのですが、収穫時期によって極早生、早生、中生、晩生と分けられます。

皆さんも自分にあった時期のみかんを見つけてみてはいかがでしょうか。
皆さんも自分にあった時期のみかんを見つけてみてはいかがでしょうか。

一般的に収穫時期が早い順に酸味が強くなり、極早生が一番すっぱくて晩生が一番すっぱくないと言われていて、
すっぱくない方が甘みを強く感じられます。
しかしすっぱいからといって不味いわけではありません。

柑橘特有の爽やかな味は酸味によってもたらされるので、逆に酸味がないみかんは嫌いという人もいます。
これは各々の好みによりますね。自分は早生みかんが一番おいしく感じます。


おいしいみかん その1~小さいみかん~
おいしいみかん その1~小さいみかん~

みかんは小さい方が甘くなる傾向があります。逆にでっかいみかんは味が薄く水っぽくなりやすい傾向があります。

みかんは木にたくさん実ができたほうが甘くなりやすいのですが、
実がたくさんできるとみかんは小さくなりやすく、あまり実がならないとみかんは大きくなりやすいんです。

なので、小さいみかんの方が美味しくなりやすいです。


おいしいみかん その2~色が濃いみかん~
おいしいみかん その2~色が濃いみかん~

みかんのオレンジ色が薄く、黄色っぽかったり青っぽいみかんは甘みが薄くすっぱいことがあります。

このようなみかんは成熟する前に収穫がされていたり、日があたらない木の中の方に実がなっていた場合に現れます。
また、木が弱って栄養が実にいかなかった場合もみかんはオレンジ色にならなくなります。

例外として極早生みかんは見た目が青っぽくても美味しく食べられます。
極早生は早く収穫できるように開発された品種なので見た目は青くても中身は熟しています。


おいしいみかん その3~皮が薄いみかん~
おいしいみかん その3~皮が薄いみかん~

皮の薄さなんてどうやって見分けるの?と思うかもしれませんが、大丈夫です。見分けられます。
皮が厚いみかんはぼこぼこしていて「浮皮」という症状が見られます。雨が多すぎたり、肥料が多すぎたりすると、皮だけが成長して浮皮が起こることがあります。浮皮になったみかんは味が薄くなりやすいです。また、皮が薄いみかんは触ってみると柔らかく、皮が厚いみかんは固いです。実の形がわかるほど薄い皮のみかんもあります。
皮の薄いみかんはすごく甘くておいしいのですが一つ欠点があって、皮が実にくっついてすごくむき難いです。


おいしいみかん その4~きめが細かいみかん~
おいしいみかん その4~きめが細かいみかん~

みかんの表面にあるブツブツ(油包)が細かいみかんをきめが細かいみかんといいます。

こういったみかんは甘みが強いことが多く、逆にきめが粗いみかんは大味になることがあります。
見分けるのは難しいですが、色んなみかんを見比べていくとわかるようになってきます。


ここからはさらに上級編!!
ここからはさらに上級編!!

ここから上級編になってきます。

目利きのプロを目指すならぜひ読んでくださいね!

~少し汚いみかん~
~少し汚いみかん~

傷のついたみかんは見た目が悪く2級品に扱われることが多いですが、その分おいしくなることがあります。

また、黒点病という黒い点々がついたみかんもおいしいことが多い気がします。
どういった原理かはよく知りませんが、みかんはストレスを与えると甘くなるという法則があります。

もしかしたら傷や病気がみかんにストレスになって甘くなるのかもしれません。


~キクみかん~
~キクみかん~

極早生や早生でたまに果実の下の方がボコボコのみかんがみられます。

何かの病気のような見た目ですが、食べてみるとめちゃくちゃおいしいです。
こういったみかんをキクみかんと呼んでいます。

雨が少ないとなるらしいのですが狙って作るのは難しく、見つけたらラッキーと思ってください。


・特別な品種のみかん

極早生~晩生の中でも他とは一味違う品種のみかんを紹介します。
一つ目は「由良早生」です。
極早生の中でも特に甘くなりやすいのが由良早生です。
他の極早生に比べると栽培は少し難易度が高いですが、しっかり世話をしてあげれば飛びぬけて美味しくなります。
見た目はまんまるで他のみかんと見分けがつきやすいです。


二つ目は「石地温州」です。
石地温州はどちらも中生で他の品種に比べると明らかに味が違います。
もちろん甘いのですが甘さの種類が少し違います。他の品種と比べてもフラクトース(果糖)の割合が高く、シュークロース(蔗糖)の割合が低いらしく、
フラクトース(果糖)の方が1.7倍甘みを感じるそうです。なので、他にはない味を楽しめます。

見た目はこれもまんまるで、平べったい中生みかんの中では簡単に見分けがつきます。
あと油包(みかんのぶつぶつ)がかなり粗いので比較的まるっこい早生みかんとも見分けることができます。
その他に超レアでおいしい川田温州という品種の中生もあります。見た目や特性は石地に近いです。

まとめるとまんまるなみかんを見つけたら、レア品種かもしれないと思ってください。


みなさん、みかん博士に近づけたでしょうか?
みなさん、みかん博士に近づけたでしょうか?

以上で私が持つおいしいみかんを見分ける知識は全てですが皆さんいかがだったでしょうか?

ぜひ明日から、みかんを選ぶ際に実践してみてくださいね!