みかんの種類

ブラッドオレンジBlood orange

ブラッドオレンジ ブラッドオレンジ

目次


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1.ブラッドオレンジとは?

ブラッドオレンジとはどのようなフルーツか、以下の6つのカテゴリーから解説します。

  • ・特徴的な見た目
  • ・味わいと香り
  • ・起源と産地
  • ・代表的な品種
  • ・旬
  • ・栄養成分と健康効果

特徴的な見た目

ブラッドオレンジの最大の特徴は、その名の由来ともなった「血(ブラッド)」を思わせる赤い果肉です。
この赤色は、ポリフェノールの一種「アントシアニン」という天然の色素によるものです。
果皮の色は赤色ではあるものの、オレンジ色に近いものから、部分的に赤みが差したり、品種によっては全体が濃い赤紫色を帯びたりするものまでさまざまです。

味わいと香り

ブラッドオレンジの味わいは、濃厚な甘みと爽やかな酸味のバランスのよさが特徴です。
柑橘類特有の親しみやすいフレッシュな香りに加え、より甘い芳醇な香りがします。

起源と産地

ブラッドオレンジの起源は地中海沿岸地域にあると考えられています。
中でも、イタリアのシチリア島が代表的な生産地として有名です。
特に島の東部、活火山であるエトナ山麓はブラッドオレンジの栽培に最適な条件を備えており、古くから高品質な果実を育んできました。

歴史的には、普通の柑橘類であるスイートオレンジが突然変異を起こし、赤い色素を持つようになったものがブラッドオレンジの始まりとされています。
その後、長い年月をかけて人々に愛され、品種改良が重ねられてきました。

代表的な品種

ブラッドオレンジの代表的な品種は以下の2つです。

1.タロッコ種
イタリアで最も人気があり、生産量も多い品種です。
果肉の色は、オレンジ色の中に赤色が筋状や斑点状に入るマーブル模様になることが多く、個体差が大きいのが特徴。
味わいは甘みが強く、酸味は穏やかで、クセが少ないため生食に適しています。
果汁も豊富でジューシーなため、食べやすく人気です。

2.モロ種
ブラッドオレンジの中で最も果肉の色が濃い品種で、深い赤色から、時には紫色に近い色合いになります。
果皮も赤みが強く、サイズはやや小ぶりな傾向があります。
味わいは、濃厚な甘みとしっかりとした酸味のバランスが良く、ベリー系の風味が強いのが特徴。
その色と風味の濃さから、ジュースやジャムなどの加工品に特に向いています。

この他に、スペイン原産ともいわれる「サングイネッロ種」などがありますが、日本ではタロッコ種とモロ種が主流です。

旬の時期

旬は1月〜4月頃。ブラッドオレンジは、冬から春にかけて楽しめる季節限定の柑橘です。

栄養成分と健康効果

ブラッドオレンジは、その美味しさや美しさだけでなく、私たちの健康維持に役立つさまざまな栄養素を含んでいます。

アントシアニン
抗酸化作用が強く、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ効果が期待されています。
目の健康やアンチエイジング、美肌効果があるといわれています。

ビタミンC
コラーゲンの生成を助け、肌のハリや弾力を保つ美肌効果、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制する効果、免疫力を高めて風邪を予防する効果、ストレスへの抵抗力を高める効果などが期待されています。

カリウム
余分な塩分を排出し、高血圧の予防やむくみの改善に有効です。

食物繊維
整腸作用があり、血糖値の上昇抑制やコレステロール値の低下に寄与します。

葉酸
赤血球の生成や細胞の分裂・成長に関与し、妊娠期の健康サポートや貧血予防に欠かせない栄養素です。

豊富な栄養素を持つブラッドオレンジ。日々の健康維持や美容のために、ぜひ取り入れたいフルーツといえますね。

2.ブラッドオレンジの美味しい食べ方

ブラッドオレンジを手に入れたら、その美しい色と豊かな風味を最大限に活かして味わいたいものです。
基本的な食べ方から、おすすめのアレンジレシピまで紹介します。

  • ・生食
  • ・ジュース
  • ・デザート
  • ・アレンジレシピ

生食

スマイルカット(または、くし切り)
ブラッドオレンジは皮がやや厚めで、手でむきにくい場合があります。
そのため、ナイフで放射状に6〜8等分にカットするスマイルカットがおすすめです。カットした断面から見える鮮やかな赤い果肉が美しく、食欲をそそります。

輪切り
横半分にカットしてから、5mm〜1cm程度の厚さにスライスする輪切りもおすすめです。
そのまま食べるのはもちろん、サラダやデザートの飾り付けにも使えます。

ジュース

フレッシュジュース
スクイーザーなどで搾るだけで、濃厚で風味豊かなフレッシュジュースが楽しめます。
特にモロ種を使うと、トマトジュースと間違えるほど鮮やかな赤色のジュースになります。

炭酸割り(オレンジソーダ)
搾ったジュースを炭酸水で割れば、爽やかな自家製オレンジソーダになります。
お好みでシロップを加えて甘さを調整し、ミントの葉を飾れば、見た目もおしゃれなノンアルコールカクテル風ドリンクが完成します。

デザート

ゼリー・ムース
果汁を使ってゼリーやムースを作ると、美しい色合いと爽やかな酸味、豊かな風味が活きたデザートになります。
果肉を角切りにして加えるのもおすすめです。

パンナコッタのソース
なめらかなパンナコッタに、ブラッドオレンジの果汁を軽く煮詰めて作ったソースをかけると、見た目も味わいもワンランクアップします。

アレンジレシピ

サラダのトッピング
ベビーリーフやルッコラなどの葉物野菜に、生ハム、モッツァレラチーズやくるみなどを合わせ、薄切りにしたブラッドオレンジをトッピング。
オリーブオイル、塩、粗挽き黒こしょう、バルサミコ酢などでシンプルに味付けすれば、彩り豊かなサラダになります。

魚介のカルパッチョ
鯛の刺身やホタテなどの薄切りに、ブラッドオレンジの薄切りを重ね、オリーブオイル、塩、粗挽き黒こしょう、ディルなどのハーブを散らせば、爽やかでお洒落な前菜が完成。
ブラッドオレンジの酸味と甘みが、魚介の旨味を引き立てます。

3.ブラッドオレンジの選び方

美味しいブラッドオレンジを選ぶには、次の3つを意識しましょう。

  1. 1.手に持った時にずっしりと重みを感じる
    ずっしりと重たいものは果汁がたっぷり詰まっている証拠です。

  2. 2.皮のハリとツヤがある
    皮にハリとツヤがあるものは新鮮な証拠といわれています。また、皮に傷やへこみがあるものは品質が低下している可能性があるため、避けましょう。

  3. 3.色が濃い
    完熟しているものほど色が濃くなる傾向があるとされます。果皮の赤みが強いほど、果肉も赤い傾向があるともいわれています。

4.ブラッドオレンジの保存方法

ブラッドオレンジに含まれるアントシアニンは熱と光に弱いため、直射日光の当たらない冷暗所または冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。

乾燥すると味が落ちるため、ポリ袋に入れて保存しましょう。保存期間の目安は1~2週程度です。

5.日本国内の栽培状況|国産ブラッドオレンジはなぜ希少?

日本では、ブラッドオレンジの赤色を出すために必要な昼夜の寒暖差を持つ地域が限られ、栽培が難しいとされています。さらに、ブラッドオレンジは寒さに弱いため、冬の冷え込みが激しい地域では育ちにくい点も課題です。
しかし、温暖で適度な寒暖差が得られる愛媛県では、気候を活かした栽培が行われ、国内生産量の9割以上を占めています。特に宇和島市は元々温州みかんの名産地でしたが、温暖化の影響で品種転換が進み、今ではブラッドオレンジが地域の新たな特産品になりました。
他にも和歌山県や香川県、広島県の島しょ部などで、小規模ながら栽培が行われています。

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