みかんな豆知識

もう迷わない♪「すだち」と「かぼす」の違いを徹底比較!

もう迷わない♪
・すだちとかぼすの違いが知りたい
・すだちとかぼすはどうやって見分けるの?

こんな悩みにお答えします。

すだちとかぼすって見た目がそっくりで、わかりにくいですよね。
でも実は見分けるコツがきちんとあります。

今回はすだちとかぼすの違いについて、あらゆる角度から比較してみました。

目次



・1.すだちとかぼすの違いってなに?
・2.おいしいすだちとかぼすの見分け方
・3.すだちとかぼすのおいしい食べ方
・4.すだちとかぼすの保存方法(冷蔵も冷凍もOK)
・5.すだちとかぼすと似た果物
・6.伊藤農園での柑橘の取り扱い
・7.関連記事


上記、テキストをクリックすると項目にジャンプします。

1.すだちとかぼすの違いってなに?

すだちもかぼすも『香酸柑橘類』と呼ばれるカテゴリーに属し、香りと酸味の強さに特化した柑橘系の果物です。

以下では、それぞれの違いを6つの視点で解説します。

・見た目の違い
・香りの違い
・味の違い
・栄養価の違い
・産地と生産量の違い
・旬の時期

見た目の違い

結論、見た目の違いがもっとも見分けやすい方法です。

すだちはゴルフボール、かぼすはテニスボールくらいのサイズで、
個体差にもよりますが大きさは3〜5倍くらい違います。

香りの違い

どちらも香酸柑橘類と呼ばれるだけあって、香りや酸味に特徴があり、それぞれ次のような違いがあります。

すだちの香気成分は12種類にもおよび、皮のさわやかな香りが特徴的です。

一方で、かぼすも皮に香りがありますが、すだちほど強くなくマイルドで上品な香りが特徴的です。

味の違い

どちらも甘味はなく、酸味や皮の風味に特徴があります。

すだちはさっぱりとした酸味が特徴的であり、サイズの割には果汁が多め。

かぼすは果汁がたっぷりで、馴染みやすい風味と酸味が特徴的です。

栄養価の違い

すだちとかぼすに共通して多く含まれる栄養素は

・カリウム
・ビタミンC
・クエン酸

の3つで、風邪予防や疲労回復、美肌効果があると言われています。


他にも、
・タンパク質
・マグネシウム
・カルシウム
・葉酸
・パントテン酸

などが含まれており、葉酸は貧血予防に、パントテン酸はストレス軽減に効果があると言われています。


すだちとかぼすを比べると、すだちの方が小さいサイズながら栄養をたくさん蓄えていることがわかっています。

たとえば、可食部分100グラムあたりに含まれる量で比べると、
・カリウム
・ビタミンC
・カルシウム

この3つは特にすだちに多く含まれています。
また、すだちに含まれるビタミンCの量はレモンを凌ぐほどです。

さらに、すだちに特徴的な成分としてスダチチンが挙げられます。
スダチチンはポリフェノールの一種で、
エネルギー消費を増やして内臓脂肪や皮下脂肪などの蓄積を抑える働きがあるといわれています。


このようにすだちやかぼすには、私たちにとって必要な栄養素がギュッとたくさん詰まっているのです。

産地と生産量の違い

すだちの生産量の9割は徳島県で、四万十町、土佐市などが主要な産地です。

かぼすの生産量の9割は大分県で、臼杵市、竹田市、豊後大野市などが主要な産地です。

それぞれが徳島県と大分県の名産品として日本中で消費されています。

旬の時期

すだちとかぼすの旬の時期はほぼ同じですが、
かぼすの方が少し秋にかけて長い特徴があります。

すだちの旬は収穫・出荷される8月〜9月ごろが最盛期にあたり、
もっともおいしい時期です。

かぼすの旬はすだちより少し長く、8月〜11月ごろまでがおいしい時期です。

とはいえ、近年はハウス栽培などの栽培技術や保存技術が進んでいますので、
どちらも年中出回っています。

2.おいしいすだちとかぼすの見分け方

せっかく買うなら、できるだけおいしく食べたいですよね。
結論、見た目で判断できますので、ポイントを押さえれば今日からでも目利きができますよ。

下記のとおり、見分けるポイントはかなりシンプルです。

すだちの色はなるべく濃いグリーンで、ツヤのあるものを選びましょう。
黄色くなってきているものは酸味が穏やかになり、
香りも抜けてきてしまっている恐れがあるからです。

かぼすは色むらが少なく、果皮が滑らかで張りがあり、ずっしりと多みがあるものを選びましょう。
鮮度が高く、みずみずしいかぼすを見つけられるでしょう。

ちょっとしたコツを押さえるだけで、おいしい個体を選べますのでぜひ参考にしてくださいね。

3.すだちとかぼすのおいしい食べ方

すだちとかぼすの特徴を踏まえ、素材の良さを活かした食べ方をご紹介します。

すだちは香りの強い食材同士の組み合わせに相性が良く、皮のさわやかな香りをうまく活かしましょう。

たとえば、松茸に添えればすだちのさわやかな香りと松茸の上品な香りがともに引き立ちます。
青魚との相性も抜群で、すだちに含まれるビタミンがDHAの油の酸化を防ぎます。
果汁の酸味は塩味を控えてもおいしく感じられるので、減塩にもつながります。

他にも、皮を切ってお吸い物や酢の物に使ったり、
ドレッシングに絞って味のアクセントにするのもおすすめです。
皮の苦味は少なく薬味としても使えます。


かぼすはたっぷりある果汁を存分に活かしましょう。
ジュースに入れたり、ポン酢にしたりするのもおすすめですし、
ドレッシングにもよくあいます。
レモンの代わりに唐揚げに絞るのもおすすめですよ。

まろやかな酸味は鍋料理やお吸い物などとの相性も抜群。

注意点としては、すだちやかぼすに含まれるビタミンCは、
加熱すると栄養素が死滅しますので生で使いましょう。

4.すだちとかぼすの保存方法(冷蔵も冷凍もOK)

すだちとかぼすは冷蔵保存も冷凍保存も両方できますので、使い勝手はとても良いです。
下記ではそれぞれの保存方法と保存のコツをご紹介します。

すだちの保存方法

冷蔵保存:数個をまとめてペーパータオルで包み、
ジップロックなどに入れて口を閉じ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
これで1週間くらい保存が可能です。
すだちの色が緑のうちに使い切るようにしましょう。

冷凍保存:1週間以上の保存は冷凍保存がおすすめです。
洗った『すだち』を使いやすいサイズにカットして、ジップロックなどに入れて冷凍します。
使う分だけ取り出して常温で5分ほど解凍すれば使えます。
また、皮を薄くむいて冷凍しておけば、使うときに細かく刻むと香りが立っておいしくいただけますよ。

かぼすの保存方法

冷蔵保存:すだちと同じ方法で保存します。
冷暗所であれば冷蔵庫でなくても問題ありませんが、
すだちと同様に保存が長くなるようなら冷凍保存がおすすめです。

冷凍保存:果汁を絞って製氷器で凍らせておけば、必要な分だけ使えるのでとても便利です。
もしくは、絞った果汁をジップロックなどで薄く凍らせておけば、
必要な分だけ割って使えますので、ぜひお試しください。

5.すだちとかぼすと似た果物

すだちとかぼすに似た果物を6つご紹介します。

・ライム
・シークワーサー
・へべす
・カラマンシー
・ゆこう

どれも魅力的な果物ですので、これを機会にぜひチェックしてみてください。

ライム

ビタミンCや葉酸、カルシウム、リン、カリウム、クエン酸などがバランスよく含まれています。

インドなどヒマラヤ地方が原産で、国内では愛媛県や香川県でも栽培されています。

国内で出回っているものはメキシコ産を中心とした輸入品が多く、
大きく分けて次の3種類に分けられます。

・メキシカンライム
・タヒチライム
・フィンガーライム

独特の苦味とさわやかな香りが特徴で、そのまま食べるより香りづけや薬味として使われることが多く、
すだちやかぼすのような使い方で主役の良さを引き立てられる食材です。

シークワーサー

レモンの2倍のクエン酸やビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、
ポリフェノールなどの多くの栄養素を含み、
抗酸化作用や抗がん作用、疲労回復、美容効果など多くの効能が期待されるといわれています。

特にノビチレンという栄養素が注目されており、
認知機能の改善やコレステロールや脂肪などへの作用があると言われています。

生産は沖縄県のみで、北部にある大宜味村が主な産地です。

酸味・苦味・甘味はやや控えめな一方で、渋みが特徴的な味わいです。

収穫時期が長く、その時期によって色や風味が変わりますので、
濃い緑のシークワーサーはすだちやかぼすのように使われますし、
冬に収穫されるものは完熟しているのでみかんのように食されます。

へべす

必ず食べ物から摂取しないといけない必須アミノ酸が8種類も含まれており、
ビタミンCも豊富に含まれています。

すだちやかぼすと見た目は似ていますが、比べると皮が薄く種が少ないので、
たっぷり詰まった果汁はとても絞りやすいです。

宮崎県日向市の特産で、日光が多く温暖な気候で栽培されています。

さわやかな香りとまろやかな酸味が特徴で、
どの料理にも合わせやすく主役の味を引き立ててくれます。

カラマンシー

ビタミンCが豊富な栄養価が高い柑橘類で、
見た目はすだちやライムとよく似ています。
美容効果を中心に注目され、「奇跡の果実」と呼ばれています。

フィリピンを中心とした東南アジアが盛んな栽培地。

皮は甘く、果実に強い酸味があり、シークワーサーのようなすっきりとした味わいです。

ゆこう

徳島県の山間部のみで栽培されるゆずとダイダイの自然交配種で、
非常に生産量が少ないため市場に出回ることはほとんどありません。
そのため「幻の果実」と呼ばれています。

糖度が高くまろやかな味わいで、熟すとみかんの代わりとして親しまれてきました。

ぜひ徳島県に行ったときにはチェックしたい果実ですね。

6.伊藤農園での取り扱い

伊藤農園でも『すだち』関連商品の取り扱いがあります。
伊藤農園の安心・安全な『すだち』をぜひお試し下さい♪



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