みかんな豆知識

【みかんの香りでリフレッシュ!?】みかんの香り成分と香りがもたらす効果

目まぐるしい日々の中を過ごし、心身ともに疲れを感じてはいませんか?
私たちのライフスタイルはここ数年で大きく変化してきています。

働き方が変わり、自宅で過ごす時間が増え、その空間を心地よく満たすため、
インテリアや自身の趣味、楽しみとして新たに“香り”を取り入れる方が増えています。

もはや香りは一過性の流行ではなく、多くの人々にとって必要なものとして確立しつつあるのかもしれません。
その“香り”とは、わたしたちに一体どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?

今回は“香り”そのものの、しくみや機能などを解説しながら、
老若男女に人気なみかん(柑橘系)の香りの効果について説明させていただきます。
手軽に心身の疲れを軽減したい、気持ちをすっきりしたいと思われている方は、
ぜひ最後までお付き合いくださいね♪」

目次



・1. 香りを感じるしくみ
・2. 香りの機能と役割
・3. みかんの主な香り成分とは
 ・リモネン
・4. みかん(柑橘類)の香りがもたらす効果
 ・みかん
 ・レモン
 ・グレープフルーツ
 ・ベルガモット
・5. みかんの香りで気持ちをリフレッシュしよう
・6.伊藤農園での柑橘の取り扱い
・7.関連記事


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1.香りを感じるしくみ

まず、私たちは香りをどのようにして感じているのでしょうか。
香りは五感の中で、「嗅覚」にあたる情報です。
香りは、痛みより脳へ伝わる速度が速いというデータがあります。
つまり五感の中で、香りが一番早く脳に伝わるということです。

呼吸によって鼻から吸い込まれた香りの成分は、鼻の奥にある嗅上皮と呼ばれる粘膜に付着します。
そこで電気信号に変換され嗅神経を介して大脳辺縁系に香りの情報が届きます。

脳に伝わった香りの情報は、大脳辺縁系に達したあと、
免疫・内分泌系の調節をつかさどる視床下部や脳下垂体に達し、自律神経のバランスやホルモン調整などを行います。

つまり、香りを嗅ぐと脳で快不快を感じ、その快不快が私たちの心や体に伝わることで、
自律神経によって心身のバランスをとることができます。

“香り”はただ嗅覚として感じるものだけではなく、心身のバランスを整える、
すばらしい力をもっていることがわかります。

2.香りの機能と役割

香りは大脳辺縁系に届いたあと、視床下部や脳下垂体に達し、
自律神経のバランスやホルモンを調整してくれます。

視床下部と脳下垂体は、香りと関係が深いと言われています。
視床下部は、胃腸や心臓などの働きを調節する自律神経系の中枢で、
脳下垂体は甲状腺や卵巣、副腎などほかの内分泌器官や体の働きを調節するホルモンを分泌しているところです。

自律神経は、内臓や血管などの働きを24時間休まずに自動的に調整してくれる体のシステムです。
つまり、意思とは関係なく体内のバランスを良い状態に保ち続けてくれるはたらきがあります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は車のアクセル、
副交感神経はブレーキの働きと例えると分かりやすいです。

香りを嗅ぐことで、交感神経と副交感神経が切り替わって、リラックスすることができます。
自律神経のバランスを保つことで、心身のよいコンディションを保ってくれます。
だからこそ、自律神経につながる香りをうまく使うことで、
私たちのライフスタイルはもっと快適に変えることができると思います。

大脳辺縁系には、視床下部の他に、記憶をつかさどる海馬も存在します。
みなさんの中には、何かのにおいを嗅ぐと過去のことを思い出すことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは匂いの情報が伝わった先にある、海馬との結びつきだということが判明してきました。

3.みかんの主な香り成分とは

リモネン

みかんはリモネンという香り成分が主体になります。
このリモネンには様々な効果があります。

・免疫力アップ

体の免疫細胞を活性化して、菌やウイルスが外部から侵入するのを防いでくれる作用があるといわれています。
乾燥させたみかんの皮には、「陳皮」として漢方薬の原料にも使われています。

・代謝促進

代謝を活性化させる効果があり、同時にコレステロールを減らしてくれるといわれています。

また、体の内側から働きかけて内臓脂肪も減らしてくれるといわれています。
さらに、交感神経を活発にし、食欲をセーブしてくれる効果があるともいわれています。

・抜け毛予防

抜け毛の原因は、悪玉酵素の働きが髪の毛の成長を阻害するからです。
リモネンにはこの悪玉酵素の働きを抑える機能があると言われています。

最近では、柑橘系の成分を使用した育毛剤も販売しているようです。

その他にも抗菌作用、胃や食道の健康維持にも効果があると言われており、
リモネンには多くの利点が存在することがわかります。

4.みかん(柑橘類)の香りがもたらす効果

柑橘系の香りとは、柑橘果実の果皮などから抽出された香りです。
年齢問わず多くの方に愛され、気持ちをリフレッシュしてくれたり元気にしてくれたりします。

みかん

ビタミンカラーのような明るく甘みのある香り

子どもから大人まで男女問わず好まれる香りです。

朝嗅ぐと元気に、夜嗅ぐと安眠の働きがあると言われており、
気分の落ち込み、不眠、食欲不振、消化不良、冷え、むくみなどにもおすすめです。
【主な作用】…抗菌作用、消化促進作用、鎮静作用、循環促進作用など。
【香りの印象】…多くの人に愛される明るい香り

レモン

さわやかでほんのり苦みのあるフレッシュさ

空気をクリアにして、一瞬でパッとその場の印象を明るくしてくれます。

気分転換にもおすすめです。
重たい花の香りと組み合わせると香りを軽やかにしてくれます。

【主な作用】…抗菌作用、血行促進作用、消化促進作用など
【香りの印象】…パッと気分転換ができるさわやかな香り

グレープフルーツ

心身をデトックスしたいときや、気分をリフレッシュさせたい時に使いたい香りです。

心がモヤモヤするときや、ストレスが溜まりやすい
ダイエットの際にも気分転換出来てオススメです。

【主な作用】…脂肪分解作用、空気清浄作用、抗菌作用など
【香りの印象】…甘みと苦みのバランスが絶妙な香り

ベルガモット

ほんのりビターで、穏やかな大人っぽい香り

男女問わず人気なのがベルガモット。
安心感を与えてくれる香りは、緊張感やストレス、不安な気持ちをほぐしてくれます。
アールグレイ紅茶の香りづけにも使用されています。

【主な作用】…抗うつ作用、鎮静作用、抗菌作用など
【香りの印象】…グリーン調のバランスの取れた香り

5.みかんの香りで気持ちをリフレッシュしよう

仏教儀式にも欠かせないように、“香”は古くから私たちの生活に密着してきた香りは、
今ではアロマ、お香、オイルなど、さまざまな形で楽しむことができます。

最近は、既存の商品を買うだけではなく、自分で調香できるオンリーワンのものも注目されています。
人々は、より自分らしく表現できるもの、また自分が心地よいと思える香り、
といったファッションのような自己表現の一つとしての“香り”とも言えるのではないでしょうか。

また、自然を生活空間に取り入れ、休日には自然を求め、海や山など外に出かけていく。
私たちは心や体のバランスを上手にとっていく方法のひとつとして、
自然の香りを求める方が増えているようにも感じます。
 
伊藤農園では、紀州和歌山の豊かな自然が育んだ果実の香りのするエッセンシャルオイルも取り扱っております。
みかん・いよかん・三宝柑の3種の柑橘類から選ぶことができます。

エッセンシャルオイルは、ハンカチやマスクの外側などの持ち物に数滴垂らしたり、
使い方がまだまだ多様にあり、手軽に香りを楽しむことができるので、おすすめです。
 
みかんなどの柑橘類の香りで、自律神経を整え、気持ちをリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

【参考】
・暮らしの図鑑香りの作法 基礎知識×覚えておきたいアロマ40×楽しむ工夫:齋藤智子著,株式会社翔泳社,2023.4
・https://www.ito-noen.com/dictionary/tips/109

6.伊藤農園での柑橘の取り扱い

エッセンシャルオイル




エッセンシャルオイルいよかん

エッセンシャルオイルみかん

エッセンシャルオイルみかん

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