みかんな豆知識

河内晩柑について徹底解説!保存方法から美味しい食べ方まで

・河内晩柑ってどんな柑橘?
・どんな味で栄養はあるの?
・保存方法はどうする?

などさまざまな疑問にお答えします。

柑橘と言えば冬のイメージがありますが、春から夏に楽しめるめずらしい柑橘が河内晩柑なのです。

今回は河内晩柑の基本的な情報をはじめ、河内晩柑のいろいろな呼び名や収穫時期、食べ方、保存方法
あらゆる疑問が解決できるよう解説しています。



1.河内晩柑とは?
2.河内晩柑にはいろいろな呼び名
3.どんなところで栽培されるのか?
4.晩柑の種類はどんなものがあるか?
5.収穫時期によって変わる味わい
6.晩柑の保存方法
7.河内晩柑の栄養
8.河内晩柑の果実に含まれる機能性成分・効能
9.晩柑の美味しい食べ方・レシピ
10.伊藤農園での柑橘の取り扱い
11.関連記事


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1.河内晩柑とは?

河内晩柑
河内晩柑

河内晩柑(かわちばんかん)は、5月から7月にかけて旬を迎える、鮮やかな黄色の柑橘です。
グレープフルーツに似た見た目、大きさのため、「和製グレープフルーツ」とも呼ばれています。
しかし、味はグレープフルーツに比べて苦味は少なく、上品なさっぱりとした甘みと爽やかな味わいです。

河内晩柑が発見されたのは1905年頃、熊本県河内町(現在の熊本市西区河内町)にある民家の庭でした。
偶然できる文旦の偶発実生(※)から生まれたのです。発見された土地の「河内」と
収穫時期が遅い晩生の柑橘であることから「河内晩柑」と名付けられました。

※偶発実生とは、自然に落ちた種や捨てられた種から育ち、偶然にも糖度が高かったり種がなかったり
といった優良な特性をもった品種のことです。

2.河内晩柑にはいろいろな呼び名

河内晩柑は品種としての名称です。
地域のブランド柑橘として広めるためや商標の権利の関係からいろいろな呼び名で河内晩柑は親しまれています。

例えば、以下のような呼び名があります。

3.どんなところで栽培されるのか?

河内晩柑は、越冬栽培が必要ですが寒さに弱いため、栽培に適する地域は限られています。
温暖な気候を好み、1年を通じて気温が下がりにくく、霜の降りにくい愛知県の愛南町や
熊本県の天草地方で栽培されています。

日本全国の柑橘生産量100万トンのうち、河内晩柑は約1万トンしか生産されておらず希少な柑橘です。
その約1万トンのうち、半分の約5,000トンは愛知県の愛南町で栽培されています。

少量ではありますが、太平洋側の温暖な地域の高知県や和歌山県、鹿児島県などでも栽培されていますよ。

4.晩柑の種類はどんなものがあるか?

晩柑類は、柑橘類の一種で、春から夏にかけて収穫される果物です。晩柑類は、温州ミカンよりも大きく、
皮が厚く、酸味が強いのが特徴です。
品種数が多いですが、河内晩柑以外の晩柑類をいくつか紹介します。

・ポンカン
・八朔
・ネーブル
・伊予柑
・デコポン
・三宝柑
・甘夏
・清見

5.収穫時期によって変わる味わい

5月から7月にかけて旬を迎える河内晩柑は、収穫時期によって味わいが変わる特徴があります。
用途や好みによって選んでみましょう。

5月~6月上旬

・果肉がやわらかく、果汁も豊富
・糖度、酸味が強く、濃い味が楽しめる
・そのまま食べたり、ジュースにしたりするのがおすすめ

6月中旬~7月中旬

・暑さが増してくると糖度や酸味、果汁が減少
・酸味が落ち着き甘みを楽しめる時期
・果肉の柔らかさ・果汁ともにバランスが良い
・デザートとしてそのまま食べたり、ゼリーにしたりするのがおすすめ

7月中旬~8月

・果肉は引き締まり、弾力のある食感になる
・夏にぴったりの、さっぱりとした甘みを楽しめる
・そのまま食べるのはもちろん、サラダのトッピングや、カクテルの材料としてもおすすめ

6.晩柑の保存方法

河内晩柑の保存方法については常温保存、冷蔵保存、冷凍保存があります。
それぞれ解説していきますね。

常温保存

常温保存の方法は、直射日光や暖房を避け風通しの良い冷暗所で保存します。
1週間を目安に食べましょう。

冷蔵保存

室温が高い場合は冷蔵庫を使いましょう。
冷蔵庫の保存方法は、新聞紙に包み、ポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室に入れて保存です。
1週間くらいを目安に食べましょう。

冷凍保存

1週間で食べきれない量があれば、冷凍保存がおすすめです。冷凍保存の方法は、皮をむき1房ずつ実をバラします。
バットや食品保存容器にラップを敷き、その上に重ならないように並べ、ラップをかけて凍らせます。
冷凍すれば約2〜3週間保存が可能です。

7.河内晩柑の栄養

河内晩柑は柑橘類の中でも特にビタミンCが多く含まれ、
他の栄養素であるビタミンB群やミネラル、カリウムなども豊富です。
可食部100グラム中の含有量での栄養価をまとめてみました。

8.河内晩柑の果実に含まれる機能性成分・効能

河内晩柑はおいしいだけでなく、果実に含まれる機能性成分で注目を浴びてる柑橘です。

注目されている成分は、「オープラテン」と「ヘプタメトキシフラボン」です。
果皮に含まれている成分ですが、他の柑橘類と比べ含有量が特徴的に高いことがわかっています。

オープラテンとヘプタメトキシフラボンは、抗炎症作用があり、脳の炎症を抑える効果があります。
これらの成分は、認知症の予防に役立つことが期待されているのです。

また、河内晩柑の果皮に含まれる「リモネン」という香り成分もよい機能があります。
リモネンは甘酸っぱく爽やかな柑橘類特有の香りであり、リラックス効果や免疫を高める効果が血行を促進する効果など
さまざまな効果を持っているのです。
ガンを抑制する効果が期待でき、代謝もよくなるためダイエット効果にもつながります。

9.晩柑の美味しい食べ方・レシピ

河内晩柑の美味しい食べ方とレシピを紹介します!

美味しい食べ方

河内晩柑のは、生でそのままが王道の美味しい食べ方です。

皮は比較的やわらかいので手で剥くことができます。皮をむき房をばらして内皮付きで食べても良いですし、
剥いて食べてもおいしくいただけます。
内皮付きで食べると、内皮の苦味を感じ果汁の甘さがより味わえますよ。

半分にカットしてスプーンで食べるのも果汁を無駄なく楽しめるのでおすすめです。

美味しい河内晩柑のマーマレードレシピ

河内晩柑の外皮にも体に嬉しい成分がたっぷり入っているので一緒に食べるのがおすすめです。
皮も一緒に食べられるマーマレードのレシピを紹介します。


【材料】
・河内晩柑:3個
・砂糖:河内晩柑の重量の60%
・水:適量

【作り方】
1.河内晩柑はよく洗い、皮をむいて薄切りにする。
2.鍋に河内晩柑の皮と水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして10分ほど煮る。
3.鍋に2と河内晩柑の果実、砂糖を入れて火にかける。
4.沸騰したら弱火にして、煮詰める。
5.煮汁がとろみになったら完成

10.伊藤農園での柑橘の取り扱い

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