大きなみかん・柑橘の種類とサイズを紹介!おいしい選び方や剥き方なども知ろう
ずっしりと重く、見た目にもインパクトがある「大きなみかん」は、
さまざまな種類がありますが、それぞれに個性豊かな味わいと魅力があります。
今回はそんな大きなみかん・柑橘の種類や特徴、おいしいみかんの選び方から、
簡単に食べるための剥き方、そして長持ちさせる保存方法までご紹介します。
目次
1.大きなみかん・柑橘とは
2.大きなみかん・柑橘の種類とサイズ
3.おいしい大きなみかんの選び方
4.大きなみかん(柑橘類)の切り方・剥き方
5.大きなみかんの保存方法
6.伊藤農園での柑橘の取り扱い
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1.大きなみかん・柑橘とは

大きなみかんとは、私たちが普段よく目にする温州みかんなどと比べて、
サイズが一回りも二回りも大きく、皮が厚い柑橘のことです。
特定の品種を指すわけではなく、晩白柚(ばんぺいゆ)や文旦(ぶんたん)、
八朔(はっさく)など、様々な種類が含まれます。
見慣れている温州みかんのサイズが、2S(直径4.5~5.0cm)~3L(直径8.0~8.8cm)と
片手の手のひらで包み込めるサイズです。
一方、大きいみかんの場合、大人が両手でも包み込めないほどの大きさになります。
ところで、世界で一番大きな柑橘はどれほどの大きさなのか気になりませんか?
また、一番小さな柑橘は一体どんなものなのかも合わせてご紹介しましょう。
世界最大の柑橘は?
世界最大の柑橘としてギネス世界記録に認定されているのは、晩白柚(ばんぺいゆ)です。
熊本県八代市の晩白柚が「世界で最も重いザボン類」として記録されています。
2021年のギネス世界記録として認定されている重さは5386gです。
しかし、2023年にギネス登録されている晩白柚の記録を超える
5500g重さの晩白柚が収穫され記録を更新しています。(※ギネスへの申請予定)
ギネス世界記録では重さで登録されていますが、サイズも記録的なサイズです!
重さ5500gの晩白柚では、直径28cmのサイズでした。
過去には、直径29cmの晩白柚が収穫された記録が残っています。
通常の晩白柚の2倍近いサイズ感で人の顔の大きさをはるかに超えるサイズです。
世界最小の柑橘は?
世界最小の柑橘としてギネス世界記録に認定されているのは、
鹿児島県特産の桜島小みかん(さくらじまこみかん)です。
重さが40~50g、直径4cm前後の小さなミカンです。
小さいながらも、甘みが強く、香り高いのが特徴です。
そのまま食べるのももちろんおいしいのですが、地元では皮を天日で乾燥し、
小さく刻みうどんやそばの薬味などに利用される方も多いそうです。
2.大きなみかん・柑橘の種類とサイズ

代表的な大きなみかん・柑橘類をいくつかご紹介しましょう。
それぞれの特徴や一般的なサイズを知ることで、選ぶ楽しみも増えますよ。
晩白柚(ばんぺいゆ)
晩白柚は上品な香りと、酸味と甘みのバランスが良い爽やかな味わいが特徴です。
果汁は控えめで、果肉はサクサクとした歯ごたえがあります。
皮や実が硬くて食べられないときは、
涼しい場所で1か月ほど置いておくことで食べごろの柔らかさになります。
厚い皮の部分も砂糖漬けなどに利用できます。
旬の時期: 12月~4月頃
一般的なサイズ: 直径20cm程度、重さ2kg程度。大きなものだと4kgを超えることもあります。
土佐文旦(とさぶんたん)
土佐文旦は、高知県を代表する特産柑橘。
日本で最も多く生産されている文旦の品種です。
見た目はグレープフルーツに似ていますが、味わいは苦みや酸味が少なく
爽やかな甘みとほのかな酸味が特徴です。
果肉はプリプリとしていて、果汁もたっぷり。
3月下旬頃から4月頃になると酸味が抜け、甘みが強くなるので
酸味が苦手な方はシーズン後半で楽しむのがおすすめです。
旬の時期: 12月~4月頃
一般的なサイズ: 直径10cm程度、重さ500g程度。
八朔(はっさく)
八朔は江戸時代に広島県で発見された柑橘です。
果汁は控えめでプリプリ、サクサクと歯ごたえのある果肉と、
さっぱりとした甘酸っぱさ、ほのかな苦みが特徴です。
さわやかな香りが強いもの、重量感があるものを選ぶと味わいよくおすすめです。
旬の時期: 1月~4月頃
一般的なサイズ: 直径8~10cm、重さ300~400g。
伊予柑(いよかん)
伊予柑はたっぷりの果汁と柔らかな果肉、甘みが強く濃厚な味わいが特徴です。
皮は厚いですが手で剥きやすいのも特徴のひとつ。
皮を剥いた瞬間、プシューっと甘酸っぱい爽やかな香りが広がります。
旬の時期: 1月~3月頃
一般的なサイズ: 直径8~9cm、重さ220~280g。
3.おいしい大きなみかんの選び方
おいしい大きなみかんを選ぶには、手に持ったときに
ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。
これは果汁が豊富で、みずみずしい証拠です。
また、皮の状態は色が濃く鮮やかで、ハリとツヤがあり、
傷や変色がないものが理想的です。
ヘタの切り口が新しく、枯れていないかもチェックしましょう。
さらに香りが強いものは、新鮮で美味しい傾向にあります。
4.大きなみかん(柑橘類)の切り方・剥き方

大きなみかんは皮が厚くて硬いものが多く、「どうやって剥いたらいいの?」
と戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしコツさえつかめば意外と簡単に美味しく食べられますよ。
代表的な大きな柑橘の切り方・剥き方を紹介します。
晩白柚や文旦など、特に皮の厚い柑橘の場合
①上下をカットする
果実のヘタがついている部分(上)と反対側(下)を、
果肉が見えるくらいまで水平に切り落とします。
②縦に切り込みを入れる
切り落とした断面から、縦方向に数カ所(4~8等分くらいが目安)、
皮の厚みだけに包丁で切り込みを入れます。
果肉まで切ってしまわないように注意しましょう。
③皮を剥く
切り込みに指を入れ、バナナの皮を剥くように、一枚ずつ丁寧に皮を剥いていきます。
厚い皮なので、少し力が必要かもしれません。
④薄皮を剥く
一房ずつ薄皮を剥いていきます。果肉はひと粒ひと粒がしっかりしているので、
果汁が漏れにくいので非常に剥きやすいですよ。
八朔や伊予柑などの場合
八朔や伊予柑などは道具を使わず手で剥くことも可能です。
しかし、温州みかんと比べると皮は厚いためどうしても力が必要です。
そのため、簡単に食べるためには包丁やナイフの使用がおすすめです。
①上下をカットする
果実のヘタがついている部分(上)と反対側(下)を、
果肉が見えるくらいまで水平に切り落とします。
②縦に切り込みを入れる
切り落とした断面から、縦方向に数カ所(4~6等分くらいが目安)、
皮の厚みだけに包丁で切り込みを入れます。
③皮を剥く
切り込みに指を入れ、皮を剥きます。
切り込みのおかげで軽い力で剥くことができます。
④薄皮を剥く
一房ずつ薄皮を剥いていきます。
房の内側を実も少し切れるくらいカットするとより剥きやすくなります。
5.大きなみかんの保存方法
大きなみかんは一度に食べきれないことも多いですよね。
美味しさを長持ちさせるためには、適切な保存方法が大切です。
3つの保存パターンを紹介します。
基本は冷暗所での常温保存
大きなみかんの保存は、風通しの良い、直射日光の当たらない
涼しい場所(冷暗所)での常温保存が適しています。
購入時のポリ袋などに入れたままだと通気性が悪く、
傷みやすいため、必ず袋から出して保存しましょう。
新聞紙やキッチンペーパーを敷き、ヘタを下にして置くと乾燥予防になり、
果汁たっぷりなみかんを長持ちさせることができます。1~2週間ほどで食べましょう。
冷蔵庫で保存
より長期間保存したい場合や、室温が高い時期は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
冷蔵庫内は乾燥しやすいので、新聞紙やキッチンペーパーで包みポリ袋に入れて保存します。
2~4週間ほどで食べましょう。
カットした場合の保存
一度カットしたものは、空気に触れると乾燥しやすく、
風味も落ちやすくなるため切り口をぴったりとラップで包み、冷蔵庫で保存しましょう。
できるだけ早く、1~2日以内には食べきるようにしてください。