みかんの種類

金柑Kumquat

金柑 金柑

寒い時期になるとスーパーの果物コーナーに現れる「金柑」。

風邪の季節になると、「金柑ののど飴は欠かせない!」
そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。

金柑は、甘酸っぱいおいしさはもちろんのこと、健康や美容に良い
とされる栄養素がぎゅっと詰まった素晴らしい柑橘です。
今回は、そんな金柑の魅力を深堀りし、食べごろや、効能、保存方法、
そしておいしい食べ方までを詳しく解説します。

目次

1.はじめに

金柑は、中国原産の柑橘類です。日本での歴史は江戸時代の文政9年(1826年)、
難破した中国船が静岡県の清水港で修理をした際、お礼として贈られた砂糖漬けの
実の種を植えたことが始まりとされています。

その名の通り「黄金色に輝く蜜柑」を意味する中国名が由来となっており、日本では
それを音読みして「金柑(きんかん)」と呼ばれるようになりました。

金柑には食用と観賞用があります。

食用として広く親しまれているのは、主に宮崎県や鹿児島県で栽培される「寧波(ネイハ・ニンポウ)きんかん」
という品種です。皮はマーマレードのような甘みとほろ苦さがあり、果肉には酸味があるのが特徴です。

観賞用の金柑には「豆金柑」や加工に適した「長寿きんかん」などがあります。

2.特徴

金柑が他の柑橘類と比べて違う点は、大きく分けて3つあります。

皮ごと食べられる

金柑は皮が薄い特徴があり、皮を剥かずに丸かじりして食べることができます。皮には甘みがあり、
ほんのり苦みある味わいです。そして、果肉のやさしい酸味によって爽やかさも堪能できます。

柑橘の中で最も小さい

金柑は、柑橘類の中でも最も小さいです。平均の大きさは直径2〜3cmほどで、重さは15〜20g程度。

観賞用の豆金柑になると、直径1cmほどで、重さ1gと極小サイズです。

ミカン科キンカン属

金柑は「ミカン科キンカン属」に分類されます。多くのみかんやレモンなどの柑橘が
「ミカン科カンキツ属」に属するなか、金柑は独自のグループに分けられている珍しい柑橘なのです。

3.食べごろ

金柑の旬は、12月〜3月頃です。

なかでも、1月中旬から2月下旬にかけてがおすすめの食べごろです。
寒さが厳しくなるほど甘みが増し、香りもより強くなるため金柑の美味しさがより感じられます。

完熟金柑のブランド「たまたま」は、糖度16度以上という厳しい基準をクリアしたものだけが出荷されます。
一般的なみかんの糖度が10〜12度ほどであることを考えると、完熟した金柑がいかに濃厚な甘みを蓄えている
かがわかりますね。

4.栄養・効能

金柑には私たちの健康を支える栄養がぎゅっと凝縮されています。そして、金柑は昔から
のどの不調や風邪予防に使われてきました。

金柑がなぜこれほどまでに重宝されてきたのか、その理由となる代表的な栄養素と期待
できる効能について詳しく紹介します。

ビタミンC

金柑はビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンC含有量は、可食部100gあたり約49mg。
これはレモンと同じくらいの量です。一般的なみかんのビタミンC含有量が35mgと比べると、
金柑のビタミンCの豊富さに驚きますね。

ビタミンCは、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃する白血球の働きを活性化させ、免疫システム
全体の抵抗力を上げる働きをします。

また、抗酸化作用によって、ストレスや疲労による細胞へのダメージを軽減。さらに、コラーゲンの
生成を助けて肌や粘膜、血管を丈夫に保つ働きもあるため、風邪をひきにくい体作りはもちろん、
万が一の際の早期回復にも役立ちます。

ヘスペリジン

金柑の皮にはヘスペリジンが豊富に含まれています。ヘスペリジンはポリフェノールの一種であり、毛細
血管を強くし、血流を良くする働きがあるのです。血の流れがスムーズになると体を温め、冷え性の緩和
につながります。体が冷えにくくなるということは、免疫力を維持でき、風邪に負けにくい体づくりができますよ。

また、ビタミンCの吸収を促進する作用も持ち合わせており、ビタミンCの免疫力を高めたり、粘膜や血管
を丈夫にしたりといった健康をサポートする恩恵をより発揮できます。

皮ごと食べられる金柑だからこそ、ヘスペリジンの高い効能を期待できますね。

β-クリプトキサンチン

金柑には強力な抗酸化作用を持つβ-クリプトキサンチンが含まれています。
β-クリプトキサンチンは、発がん物質や活性酸素といった有害な成分から、
体内の健やかな細胞を保護し、ダメージを防ぐ働きがあります。

骨粗しょう症予防や糖尿病の進行を抑制、肌の水分量アップでツヤ肌に繋がるなどと体の様々な場所
で活躍できる栄養素です。

β-クリプトキサンチンはだいだい色の色素であり、特に金柑の皮に特に多く含まれています。
そのため、丸ごと食べる金柑はβ-クリプトキサンチンの効能の恩恵を受けやすいです。

カルシウム

金柑は果物の中でトップクラスにカルシウムが豊富です。可食部100gあたりに約80mgの
カルシウムが含まれています。ちなみに、みかん(温州みかん)のカルシウム含有量は、
約15〜21mgです。金柑にはみかんの約4倍のカルシウムがあるのです。

カルシウムには丈夫な骨や歯を作り、神経や興奮を鎮めて心を安定させる働きがあります。
金柑を食べることで、丈夫な体と心を保つことにつながります。

5.おいしい金柑の選び方

スーパーや市場で金柑を選ぶときのポイントを3つご紹介します。

①鮮やかな色である
全体が濃いオレンジ色のものを選びましょう。色が濃いほど熟しており、甘みが強いです。
また、ヘタはみずみずしい緑色のものを選びましょう。

②皮にハリとツヤがある
皮の表面に細かなキメがあり、ピンとハリがあるものが新鮮です。シワが寄っているものは
鮮度が落ち、水分が抜けてしまっていますので気をつけましょう。

③ずっしりとした重みがある
手に持った時に、大きさのわりに重みを感じるものを選んでください。果汁がたっぷりと詰まって
いる証拠です。軽く感じるものは、水分が抜けてしまっている可能性があります。

6.保存方法と期間

金柑は比較的日持ちがする果物ですが、正しく保存することで最後までおいしく食べきることができます。

常温保存

冬場であれば、風通しの良い涼しい冷暗所での保存ができます。常温保存の場合は、約1週間が目安です。
ただし、乾燥に弱いため、暖房の効いた部屋での保存は避けましょう。

冷蔵保存

乾燥を防ぐためにポリ袋やジップ付きの袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。冷蔵保存の場合、約2週間が目安です。

冷凍保存

下処理をすればおいしさそのままで冷凍保存が可能です。

洗って水気を拭き取り、ヘタを爪楊枝などで取ります。半分に金柑を切り、種を取り除いてから
ラップに包み冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存。

冷凍保存の場合、約1か月が目安です。凍ったまま食べると、シャーベットのような食感を楽しめますよ。

7.おすすめの食べ方

そのまま贅沢に

一番のおすすめの食べ方は丸ごとそのまま食べることです。ヘタを取り、水洗いしてヘタを取り、
口の中へ。皮のほろ苦さと果肉のジューシーな甘酸っぱさが口いっぱいに広がりますよ。

また、そのまま食べることで金柑の栄養を最大に活かせます。加熱に弱いビタミンCも、
生で食べることで栄養素を損なうことなく摂取できるのです。

はちみつ漬け

金柑のはちみつ漬けは、のどの不調があるときに食べるとおすすめの保存食です。
はちみつには殺菌と保湿作用があるため、金柑の免疫力アップにつながる栄養素と
合わさり、よりのどの炎症の緩和が期待できます。

洗った金柑を半分にカットするかスライスをし、種を竹串などで取り除きます。清潔な瓶に入れ、
ひたひたになるまではちみつを注ぐだけ。冷蔵庫で数日~1週間ほど置いておくだけでおいしい
金柑のはちみつ漬けができあがります。

お湯で割ったり、ヨーグルトやパンに添えたり、楽しみ方もバリエーション豊かです。

甘露煮

お正月にぴったりの金柑の甘露煮。金柑の甘酸っぱさとほろ苦さが甘いシロップにより、
コク深い味わいを楽しめます。

作り方はとっても簡単で、金柑を砂糖と少々の醤油でコトコト煮詰めるだけ。皮の苦味が
苦手な方でも、まろやかになって食べやすい味に仕上がります。

サラダや肉のトッピングに

薄くスライスした金柑を、サラダや肉料理にトッピングすると味や香りのアクセントになります。
金柑のさっぱりした味わいがより料理の味を引き立ててくれますよ。

また、だいだい色の鮮やかさから見た目も華やかになり、パーティー料理やお祝い事の料理とも相性抜群です。

8.伊藤農園での柑橘の取り扱い



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    人気柑橘きよみにさわやかさが増したかんきつです。
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    何と言っても清々しい香りが魅力。 種は多いものの爽やかな風味と甘味は抜群です。
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